堀川・西京・嵯峨野・桃山を目指す中学生へ――合格する子の特徴と親ができるサポートとは

京都で最難関と言われる公立高校、堀川・西京・嵯峨野・桃山。この4校の合格は、毎年多くの中学生やご家庭が目標としています。しかし、単に内申点や偏差値が高いだけでは合格できないのがこれらの学校。たくさんの生徒やご家庭と共に挑戦してきた経験から、堀川・西京・嵯峨野・桃山に合格する子の共通点や、保護者ができる具体的なサポートのポイントをわかりやすくお伝えします。本気で最難関公立高校合格を目指す方へ、これが塾長・塚本の見てきた合格者の姿です。

堀川・西京・嵯峨野・桃山合格に必要な学力とその本質

京都府の中学生や保護者の皆さまにとって、堀川・西京・嵯峨野・桃山の4校は、「憧れ」や「目標」として強く意識される存在です。実際、これらの高校は京都の公立校の中でも最難関とされており、合格を勝ち取るためには高い学力が求められます。ところが、単純に「テストで良い点を取れば合格できる」というわけではないのが、この「四天王」なんです。

まず、合格を目指す上で避けて通れないのが「内申点」と「定期テスト」の成績です。中学校でほぼオール5、または主要5教科で450点以上を安定して取れていることが大前提となります。堀川・西京・嵯峨野・桃山では、その比重は大きくないとはいえ、入試の点数だけでなく、内申点も評価対象となります。ですので、普段からコツコツと学習を積み重ねる姿勢が不可欠です。

とはいえ、点数や成績だけで「受かる・受からない」が決まるわけではありません。私がこれまで多くの受験生を見てきて感じるのは、本当に合格する子には、ただ知識を詰め込むだけではなく、「学びを深める力」や「物事を考え抜く力」が備わっているということです。

たとえば、教科書や問題集を丸暗記して高得点を取るタイプの子がいたとします。通知表はオール5を取れたとしても、そういう子では合格には遠いのが現実です。
堀川・西京・嵯峨野・桃山に合格する生徒たちに共通しているのは、
「なぜこうなるのか」
「この知識はどんな場面で役立つのか」
など、学んだ内容を自分の頭で考え、納得するまで掘り下げるという点です。このような姿勢が、実際の入試の場面で発揮され、合格へとつながっていきます。

また、勉強を「やらされるもの」ではなく、自分から楽しんで取り組めるかどうかも非常に重要です。
堀川・西京・嵯峨野・桃山では、単に「暗記型」の問題はほとんどありません。思考力や表現力を問う問題が数多く出題されます。普段から
「どうしてこうなるんだろう」
「この問題の本質は何だろう」
と自分なりに疑問を持ち、主体的に学ぼうとする姿勢こそが、本当に必要とされる学力の土台になります。

もちろん、最初からすべてが完璧にできる必要はありません。大切なのは、日々の積み重ねと、「学ぶことの面白さ」を少しずつ実感しながら、前向きにチャレンジを続けることです。
また、このような姿勢を身につけるには時間がかかるものです。お子さんがまだ小さいうちに、知的なことは楽しい!と思えるように、今のうちから少しずつ、いろんなことを試していってください。
お子さんが勉強に対して前向きな気持ちを持ち、「もっと知りたい」「理解したい」と思えるよう、保護者の皆さんは温かくサポートしてあげてくださいね。

合格する子はここが違う!思考力と学びの楽しさ

堀川・西京・嵯峨野・桃山のような最難関校に合格する生徒たちには、いくつかの共通点があります。
そのなかでも特に大きな点として挙げられるのが、「思考力」と「学びそのものを楽しむ姿勢」です。単に与えられた課題をこなすだけではなく、物事を自分の頭で考える力、そして知ること・分かることの喜びを大切にしている点が特徴です。

たとえば、定期テストや模試で高得点を取る子、それ自体はたくさんいます。しかし、合格を勝ち取る子は「なぜこの答えになるのか」「ほかにどんな解き方があるのか」など、問題の奥にある本質を自分なりに考え、試行錯誤を繰り返しています。その結果として、応用問題やひねりのある出題にも強くなり、どんな状況にも柔軟に対応できるようになっていくのです。
ただ単に正解を出すだけではなくて、問題と向き合い、言い方はきれいではありませんが、「しゃぶりつくす」感じですね。

また、こうした思考力は、普段の生活の中でも自然と育まれていきます。
例えば
「どうして空は青いのか?」
「なんか選挙の車が走り回ってるけど、選挙って何?」
といった疑問を持ち、自分で調べたり考えたりする習慣が、将来大きな武器となります。保護者の方も、日常会話の中で「どうしてだと思う?」と問いかけたり、一緒に考えたりすることで、お子さんの好奇心や考える力を伸ばしてあげられます。
特に、一緒に調べたり考えたりすることは、時間に余裕のある小学生の間がゴールデンタイムと言えます。
なぜなら、中学生になると、親御さんにやってあげたい気持ちがあっても、お子さんが部活などで時間に追われるからです。あと、思春期もありますしね。

さらに、合格する生徒には「勉強=楽しい」と感じているケースが多いのも特徴です。
決して毎日ずっと楽しいことばかりではありませんが、「できた!」「わかった!」という小さな成功体験を積み重ねることで、勉強への前向きな気持ちが育っていきます。その積み重ねがやがて大きな自信となり、本番の入試でも力を発揮できるようになるのです。

もちろん、時には「やる気が出ない日」や「成績が伸び悩む時期」もあるでしょう。そんな時こそ、親御さんが「がんばってるね」「前よりもできることが増えたね」と声をかけ、努力や成長に目を向けて応援してあげてください。
お説教ではないですよ!前向きな声掛けですよ!ここ、大事です。
こうして、お子さんの毎日の積み重ねと、周りの温かいサポートによって思考力と学びの楽しさが育まれていきます。

最後の壁を越える「本物の学力」と親ができる応援

堀川・西京・嵯峨野・桃山の入試では、単なる知識の量や一時的なテクニックだけでなく、長い時間をかけて育んだ「学力」が問われます。模試で良い結果を出したり、内申点をしっかり取ったりすることも大切ですが、最終的な合格を左右するのは、「自分の頭で考え抜く力」と「壁を乗り越える粘り強さ」です。

この「学力」は、一夜漬けや短期間の詰め込みでは決して身につきません。わからない問題にぶつかったとき、自分なりにじっくり考えたり、どうしても解決できないときは誰かに質問してみたり。小さな壁を何度も乗り越える経験を積み重ねることで、思考力や応用力が自然と磨かれていきます。そして、その積み重ねこそが「最後の一問」を解く力となり、本番の入試で大きな自信につながるのです。

塚本の肌感覚ですが、偏差値65程度でも合格するだろうと思える子がいるいっぽうで、
偏差値70に到達していても、この子はちょっとしんどいかな・・・と感じるその差は何なのか。
それは、こういうところにあるのではと考えています。

実際、合格した生徒の多くは「勉強が得意だから」だけでなく、「困ったときにどう動くか」「自分で考え抜く経験を積んできたか」という点で他の受験生と差がついているように感じます。
どんなに優秀な子でも、受験期には不安になったり、うまくいかない時期が必ずありますが、そういう時にこそ、自分の弱さや苦手なことから逃げずに、少しずつでも向き合い続けた子が、最後に合格を手にしているのです。

では、親御さんにはどんな応援ができるのでしょうか。

まず大切なのは、「結果」だけではなく「過程」を認めることです。点数や順位だけでなく、「よくがんばったね」「こんなふうに考えたんだね」と、努力の中身や工夫をしっかり見つけて、声をかけてあげてください。
それによってお子さんは、「見てくれている」「応援してくれている」と安心し、また前向きな気持ちで努力を重ねることができるようになります。

また、時にはお子さん自身が気づいていない成長ポイントを伝えてあげるのも効果的です。
「最近、英語を読むのが上手くなってきたんちゃう?」
「物の見方が大人になってきたなあ」
など、小さな変化にも気づいてあげることで、お子さんの自信は大きくなります。

入試までの道のりは決して平坦ではありませんが、ご家庭のあたたかい応援があることで、お子さんは自分の力を信じ、最後までチャレンジを続けられます。

堀川・西京・嵯峨野・桃山といった京都の最難関校に挑戦するご家庭の皆さまへ――お子さんの「学力」を育てる毎日のサポートこそが、合格への一番の近道です。