城南菱創高校 教養科学科の偏差値・内申点と合格目安 探究心を伸ばす“こだわり学”の魅力

京都府山城通学圏で安定した人気を誇る城南菱創高校。その中でも特に注目を集めているのが 「教養科学科」 です。普通科とは異なる発展的なカリキュラムや探究活動に惹かれ、毎年多くの中学生が志望します。
ただし、入試は 前期選抜のみで定員100%を募集する一発勝負合格目安偏差値は英数国3科目総合で65と高めで、確かな学力が求められます。

今回は、城南菱創高校教養科学科の特徴や偏差値の目安、入試制度のポイント、模試や実力テストで学力を確認する方法、さらに親御さんが今からできる受験サポートまでを、わかりやすく解説します。

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城南菱創高校 教養科学科とは?普通科との違い

教養科学科は、城南菱創高校のなかでも「探究心のある生徒」「大学受験を志す生徒」を対象とした学科です。普通科では幅広く基礎から応用までを学びますが、教養科学科ではさらに深い学びを追求します。

普通科との主な違い

  1. 発展的な学び
    課題研究やプレゼンテーション、ディスカッションなど、
    知識を活かして考える力や表現力を磨く活動が多く取り入れられています。
  2. 「こだわり学」の存在
    教養科学科最大の魅力が 「こだわり学」 です。これはお子さんが自分の関心分野を深掘りし、独自に研究を進める探究プログラム。
    調べる・考える・まとめる・発表するといったプロセスを通じて、大学進学後や社会で必要なスキルを自然と身につけていきます。
  3. 募集人数が少ない
    定員数が少ないため、合格枠は狭き門。志望する生徒は目的意識が高く、学習意欲の強い仲間と切磋琢磨できる環境です。

親御さんにとって大切なのは、
「お子さんが幅広く基礎を学んだ上で進路を選択したい=普通科よりのタイプか、
大学受験を見据えた上で、自分の関心を深めていきたい=教養科学科よりのタイプか」
を見極めることです。
それが志望理由や入学後の学習モチベーションに直結する要素です。

教養科学科の合格目安偏差値と入試制度の特徴

偏差値の目安

教養科学科は普通科よりも偏差値が高めで、合格目安は 英数国3科目総合で65
このレベルを安定して取れていれば、合格圏に入っていると考えられます。

偏差値学力層の目安
70上位2%
65上位7%
60上位16%
55上位31%

偏差値65とは、全体の上位7%程度に位置する学力水準です。
中学校で上位層に入っていても、府規模や全国規模の模試では厳しい戦いになることがわかります。

入試制度の特徴

  • 前期選抜のみ(2月中旬実施)
     科目:英語・数学・国語(+面接)
     判定方法:内申点135点+当日点150点

普通科とは違い、中期選抜はありません
つまり、教養科学科を志望する生徒は「前期で合格するか否か」の一発勝負となります。
なお、教養科学科が不合格の場合でも、中期選抜で普通科を受験することはできます。

倍率について

「専門学科だから常に倍率が高い」と思われがちですが、実際には普通科のほうが高倍率になる年もあり、倍率は年度によって変動があります。
受験する側としては、倍率は気になるところですね。

さて、ここで今回最も大切なことを言いますので心得ておいてください。
教養科学科の入試では、内申点で115以上、入試当日の得点率65%(293点/450点中)あれば合格します。
もし内申が低いなら、そのぶんだけ当日の得点を上乗せしてください。
それで不合格になることはまずありません。

だから、大事なのは、「倍率など一切気にしない!」ことです。
ひたすらに、この合格ラインを超えることに集中してください。
ライバルが何人いようが、気にしてはいけません。そんなことはどうでもよいことです。

ただ、中期選抜での受験がない以上、「前期で合格できなければ終了」というリスクがあるのは事実。
だからこそ 倍率よりも安定した得点力を持つことが最優先 となります。

模試や実力テストで学力を確認する方法

偏差値65を安定して取れるかどうかを測るには、模試や実力テストが欠かせません。

模試の活用

  • 五ツ木・京都模擬テスト会
    京都府内の中学生が多数受験。
    出題形式・配点が府立入試に近く、信頼性の高い偏差値が得られます。
  • 大阪進研Vもし(京都Vもし)
    公開会場では個人受験も可能。
    志望校を「教養科学科」に設定すれば、より正確な合格判定を得られます。

校内実力テスト

9月・10月・11月に行われる実力テストも貴重です。
偏差値は出ませんが、200点満点中170点以上 を安定して取れるかが目安。
特に英数国の3科目がそれぞれ35点以上であることが望ましいです。

結果を「行動につなげる」ことが大切

模試の最大の価値は判定よりも「弱点を発見できること」です。
例えば「英語の長文で時間が足りない」「数学の関数で失点が多い」といった具体的な課題を見つけ、それを次回までに修正できるかが合否を分けます。

親御さんは結果を見て一喜一憂するのではなく、可能であれば、課題発見→改善行動 という流れを一緒に作ってあげると、お子さんの学習がぐっと効率的になります。
それが難しい場合は、塾の先生などに相談してください。

親御さんが教養科学科受験を支えるためにできること

お子さんが教養科学科に挑戦する際、親御さんのサポートは欠かせません。

  1. 生活リズムを整える
    夜更かしや食生活の乱れは集中力を奪います。
    受験期こそ「睡眠・食事・休養」を安定させることが大切です。
  2. 模試や実力テストを一緒に分析する
    点数や偏差値の高低だけでなく、「どの分野を強化すべきか」に焦点を当てて振り返りましょう。
    冷静な分析はお子さんの安心感にもつながります。
  3. 塾と家庭の橋渡し役になる
    宇治市や山城地域の塾には、教養科学科志望の生徒が多く通っています。
    塾で学んだ内容を家庭で復習し、定着を助ける役割を親御さんが担うことで、学習効果が高まります。
    それがご家庭では難しい場合は、お子さんに塾に住み着くぐらいになってもらいましょう。
  4. 「こだわり学」への関心を寄せる
    教養科学科の大きな特色である「こだわり学」は、お子さんが自分の興味を深掘りし、研究を進めるプログラムです。
    親御さんが「どんなことに興味があるの?」と関心を寄せることで、お子さんは自分の探究心を前向きに育てられます。志望理由の整理や面接対策にも役立ちます。
    初めはとてもくだらないと思ってしまうことでもいいですよ。

最後に

城南菱創高校 教養科学科は、合格目安偏差値が英数国3科目総合65の難関ですが、そこで得られる学びは大きな魅力があります。
特に「こだわり学」をはじめとする探究活動は、お子さんの知的好奇心を伸ばし、将来の進学やキャリアに直結する貴重な経験となります。

入試は前期選抜のみの一発勝負。
倍率の高低に惑わされるのではなく、模試や実力テストで安定して得点できる力を育て、ボーダーラインに到達する、1点でも超えることが合格への近道です。

そして、その準備を支えるのは親御さんの存在です。
生活習慣の見守り、模試の振り返り、探究心への応援などなど。
その積み重ねが、お子さんの合格と成長を後押しします。